「電話してみたら?」


「誰にですか?」


「ハァ…楓ちゃんに決まってんだろ?」


「楓に?どうせ出ないと思いますよ?もう遅いですからやめましょうよ」


公園の時計を見るともうすぐ夜中の0時


「寝てるかな?」


「明日、仕事だし寝てますって」


何とか逃げようと試みた


「良し、賭けてみようぜ」


「賭け?」


「0時まで後数分だ。電話をかけて、出たら告れ!出なかったら諦めろ!」


俺は酔った勢いに任せて携帯を出した