―不可能な共存―

「テツ、何かしたの…?」



南條は下唇をかんだ。



言いにくい事がある時に必ず見せるクセだ。



「実はな、今うちの学校に薬が出入りしてるみたいなんだ。


テツが流してるらしい。


まだハッキリした事はわかってねぇし、そのテツって奴が実在してるかも微妙だったんだ。


でも、お前はテツを知ってる。


という事はテツは実在してるって事だよな。


なんとかして流れを止めたい。だから、俺に協力してくれないか?」



少女は複雑な気持ちだった。



南條の手助けをしたい―でもテツを裏切るわけにもいかない―


テツに一番近い人間の自分なら確実に協力できる―



だけど…―



少女はジレンマに苦しんだ。