―不可能な共存―

料理を食べ終わり、少女は洗い物をしている。



南條は後片付けまで少女に任せ、のんびりタバコを吸っている。



少女が洗い物を済ませ、南條の隣に座った。



タバコの箱に伸びた少女の手を南條がつかむ。



「お前はダメ」


「いいじゃん」


「まぁいいけど」


「いいのかよ」



だけど少女はタバコを吸わなかった。



「お前、テツって名前の男知ってるか?」



南條の突然の問いかけに、少女の心臓が激しく動いた。



少女はテツを知っている。



どうして南條がテツを知っているのか不思議に思うくらいだった。



だが…



知っている、と言ってもいいものなのか。