―不可能な共存―

「次の授業に出る気、ある?」


あるわけないとわかりつつ、念の為質問してみた。



「ない」


「だろうね。あたしも次の授業ブチるから」


「教師がそんな事言ったらマズいだろ」



まだ何の解決法もみつかっていないのに、コウスケの表情は少し明るくなった。



1人で抱え込んでいたものを他人に打ち明ける事で、少しは荷が軽くなったのだろう。



この子は、昔のあたしに本当によく似ている。



だからあたしはこの子をどうしても放っておけないんだ。



それ以外の感情はない。



…はず。



「いいから、いいから。それより、場所変えようか。保健の先生いつ戻ってくるかわかんないからさ」


「あんたはここにいないとマズいんじゃない?」


「まぁ、なんとかなるでしょ」


そう言ったあとに、アラタの顔が頭に浮かんだ。



きっとあいつがなんとかしてくれる。