―不可能な共存―

「だったら、ジャンキーを助ける方法知ってる?」



ジャンキーを助ける方法?



そんな方法はないに等しい。



ある一つの方法を除けば。



「あるとすれば、本人の意志の強さよ。


でも、意志が強いなら、最初から薬に負けたりしない。


薬なんかに頼ったりしないで、自分の力だけで生きていけるはずだもの。


ただ…」


「ただ?」



コウスケはあたしに少し顔を近づけた。



「周りの人間がどれだけその人を想っているかで、生きるか死ぬか決まる事もある。


もちろん、ジャンキー本人にも強い思いがないとダメだけど」

「そういう経験があるの?」


コウスケのその質問には、言葉の代わりに苦笑を向けた。