「は?」





「3―Aの担任をやって頂きたいんです」





くそ〜。



話が見えない。



この教頭はったおしてやろうかな。



「どういう事です?あのクラスにはちゃんと担任がいるでしょう」



キツい口調で言うと、教頭はあたしから目をそらした。



「そうなんですが…柳先生が…」



柳とは、この間まで3―Aの担任だった教師だ。



「柳先生が何ですか?」



教頭のスローペースの話し方があたしをイライラさせた。



「蒸発しました」



何を言い出すんだ、このタコは。