―不可能な共存―

家に帰ると、すぐに冷蔵庫に向かった。



中からビールを取り出し、プルトップを引っ張りながらソファに腰を下ろすと、一気に疲れが出てきた。



―私…そんな事までしてません―



マキの言葉が蘇る。



そう言っている時のマキの目もウソをついている目ではなかった。



それに、マキが犯人ならあの時ユウリはどうしてうちの近くにいたのだろう。



偶然?



それはないだろう。



考えが行き詰まった時に、パソコンからメール受信の音が鳴った。



パソコンにメールが届く事はめったにない。



体から溢れ出てしまいそうなくらいの嫌な予感を抱えたまま、パソコンを開いた。



文書ファイルが添付されているようだ。



そのファイルを開いた時、あたしは絶句した。



メールアドレスの持ち主の見当はつかないが、このメールの発信者は天才なんじゃないかと思う。



あたしを痛めつける天才……