―不可能な共存―

一時間目終了のチャイムが鳴って少しすると、教師たちがぞろぞろと職員室に戻ってきた。



その中には朝倉マキの姿もある。



ふいに目が合うと、彼女は微笑みかけてきた。



本当に、女のあたしでも落ちそうになる。



マキがあたしから目をそらしてからも、あたしは何となくマキの姿を目で追った。



すると、ある事に気がついた。



すぐにマキに知らせなければいけない。



「朝倉先生。あの…スカートに…」



言いかけて違うと思った。



マキの黒のタイトスカートには赤いものがついていた。



最初は、女性特有の血だと思ったので知らせようと思った。



でも、本物の血なら黒のスカートについたところでそれほど目立たない。



だが…



血ではなく、赤いペンキなら…