―不可能な共存―

授業が全て終わると、あたしはある場所に向かった。



到着したのは、廃屋と化した倉庫。



周りには草が生い茂り、どこから来るのか少し生臭さを感じる。



湿っぽく、閑散としていた。



昔から変わらない…



巨大な鉄の扉には真新しい南京錠が、錠が外れた状態でぶらさがっている。



扉を横に引いた。



重そうな金属音のわりには意外に容易に開ける事が出来た。



開いた扉の先は、物のシルエットはわかるが、それがなんなのかはわからないくらいの暗さだった。



「まだ生きてる?」



あたしは奥にいるであろう男に声を掛けながら歩を進めた。



2人の男がいるはずなのに、どちらからも返事をもらえなかった。