―不可能な共存―

テツは南條の発言に呆気にとられた。



当然だ。



目の前にプッシャーがいるのに、それを見逃すポリ公なんているわけがない。



「本当か…?なんでも言うこと聞くよ!!」



呆然としたのは一瞬の事で、テツの目はすぐに輝きだした。



大きな希望が目の前にちらついているのだから仕方のないことだ。



「岩佐木、今どこにいる?」



少女から岩佐木組の本拠地の場所を聞いたにも関わらず、南條は同じ事をテツにも聞いた。



南條の目は真っ直ぐにテツに向いている。



テツは少し迷っている様子を見せたが、やがて唇を震わせながらゆっくりとその場所を答えた。



「はぁ?なんで?」



南條は眉間にシワをよせ、テツに疑いの目を向けた。



テツの言った場所が少女が言った場所とは違っていたからだ。