―不可能な共存―

「そんな事…あやまらなくていいよ。全然コウスケのせいじゃないんだし…」



コウスケはあたしをさらに強く抱き締めた。



ここは学校で、ドアを隔てた向こう側には他の生徒がたくさんいる。



だけど…



そんな事は考えたくない。



どうでもいい。



もっとこうしていたい。



出来ればずっとこうしていたい…



でもやっぱりそれは無理な話だった。



コウスケはあたしを離し、薄く笑った。



「もう教室入らないと、バレるね」



『バレる』という表現がなんとなく嬉しかった。