―不可能な共存―

一時間目の授業はコウスケのクラス。



あんな事があったばかりなので、授業をするのが辛い。



一刻も早く家に帰ってカメラをなんとかしたいのに。



こんな日に限っていつもは開かないドアがすんなり開いたりするんだ。



腹立つ。



今ガタガタ言っても、どうせ今日1日授業しないといけないんだから、とりあえず授業の間は忘れたい。



あたしは自分の両頬を張って気を引き締めた。



よしっ、かんばろう。



「みんな、おはよ。じゃぁテキトーにバンド練習始めて」



気を引き締めたはずなのに、やたらと気の抜けた指示だったと自分でも思う。



「先生、なんかやる気なくねぇ〜?」



ヤマトが気にかけてくれた。



ん?



気にかけてくれたのか?



もう、それすらわからないくらいに力が入っていない自分がいる。



今日はまともな授業できないかもしれないな。



でもまぁ、授業でバンドをやってる以上どっちにしてもあたしはあんまり何もしなくていいんだよね。