柔らかい唇に何度も触れる。

「朝起きたら、覚えてない。とか無しだから…。」

キスの合間にそう言うと、目をトロンとさせた大村は小さく頷いた。

この前とは違い意識のはっきりしとしている大村に、何度もキスと愛撫を繰り返す。

大村の漏らす甘い吐息に、頭の芯がぼうっとなる。

素面で拒否されなかった嬉しさと、目の前の愛しい大村の姿に、有り得ないぐらい胸が早鐘を撞く。

「…あ、赤石っ……」

切ない声で呼ばれクラクラした。

ヤバイ──………

もう、離せそうにない…。