だって、イヤだよ…


通学路も学校も、もう海里がいないなんて…


寂しいよ…


海里…


涙が溢れる私を、海里がそっと抱きしめる


「送り迎えはしてやるよ…。学校にはよんちゃんやきょうちゃんがいるだろ?」


「海里…」


「ありがとう…、マジで嬉しいからさ、な、泣くなよ…」


海里が髪にチュッてキスをして、強く抱きしめてくれた


そのままゆっくりベットへ移動して、二人で沈む


「環…、大好きだから…泣くなよ」


海里の甘い囁きが、あったかく私を包んでまた私は海里の背中のアザに触れる


「環…、俺、死なないから…」


「うん…うん…」


何度も何度もキスをして、たくさん熱を共有して、生きてる海里を実感したくて何回も抱きしめた


海里…


海里は死なないよね








二人で向かい合って眠る


海里の寝息が、私を少しだけ安心させてくれた


大丈夫…、大丈夫…


ここにいる


そう思いながら目を瞑った時だった…











『環…



還っておいで…






















誰?