クローバークロニクル

「付き合ってるのはホントだろ?」


海里の手が強く私の手をつかんで、ニカッと笑った














月曜日


学校へ行くと事件だった





『クローバー検査』


と掲示板に貼られていたから


思わず海里の手を強く握ってしまう


海里も固まっていた


「検査、サボれないかな…」


「サボっちゃえばいいよ…、保健室に行ってるとか」


「だな…」


そんな事を言って下駄箱で別れたけど














昼休みに大騒ぎになった



「ちょっ!環!海里先輩、クローバーだってよ!」


「え…」


バレた!!!


私はクラスメートの言葉を聞いた瞬間、教室を飛び出した


どうして?どうしてバレたの!?


海里の教室に着くと、海里は帰る準備をしていて、回りはみんな海里を遠巻きで見ていた


「海里!!」


「環…バレちゃったよ」


「何で?」


「リストに載ってたんだ…、だから自動的にしなくていいって。俺、検査に毎週行ってるから…」


「そんな!何で帰るの?」


「…もういられねーよ…」