クローバークロニクル

え…


って海里を見たときはすでに遅くて、目の前には海里のきれいな瞳が臥せられていた


唇がまた合わさって…片手でやっと自分の体重を支えた


好き?


寂しいからじゃなくて?


好きなの??私を?





…でも、もう何でもいいや


こんな極限な世界で明日死ぬかもしれないのなら、深く考えても仕方がない


海里が私を必要とする気持ちがどんな想いでも、私も同じように解らない気持ちが海里を大切に想っている


愛情なのか、同情なのか、


そんなこと、考えなくていい


ただこうしてる


イヤじゃない…


ただ、それだけ















海里は笑っていた


クローバーでも、ちゃんと笑っていた


キラキラと輝いていて、いつも眩しくて


儚い笑顔を、私は大事に想っていた







でも夏休みが来る前に、また海里の笑顔を奪う事件が起こった