クローバークロニクル




「海里、いいの?」


「何が?」


「付き合ってるって思われるよ?」


「付き合ってるんだから、いいだろ?」


あははと笑いながらまた強く私の手を握る


…付き合ってる


元の世界に戻ったら、環はきっと大喜びだね


私はきっと圭太君を見る度に思い出すんだ


この海里の事を


チラリと海里を見上げると、昨日の事が脳裏によぎって一気に顔の熱が上がる


ダメダメ!考えないようにしないと!!!


恥ずかしくて死んじゃう…


海里はどう思ったんだろう?


まだ私と、そういうことをしたいと思うのかな?


もういいやって、思うのかな…


そんな事をグルグル考えてると、下駄箱に着く


「じゃあ、帰り」


「え?帰りも一緒?」


「…嫌なのかよ?」


「いや…ビックリしただけ」


「あそ。待ってるから…」


海里はそのまま自分の教室へ歩いていった…


つ、付き合うって…よくわからん!


嵐山君とだって、あまり登下校したことないし…


ましてや、キスだのエッチだのってとんでもなく先の事だと思ってたのに…