クローバークロニクル

「…え?」


「お前に彼氏がいるのも解ってる。もしかしたら、お前がいつか帰ることも…
でもここにいる間だけでも、俺の彼女になってよ…
死ぬまででいいから」


死ぬまでって…


「海里…」


「恐いんだ…いつか一人で死んでいくとき、誰か傍にいて欲しい。死ぬまでの時間、楽しく過ごしたいし…」


「…だったら、何も私じゃなくても…」


「だーから、お前じゃなきゃダメなんだって…いっつも言ってるだろ…」


呆れた笑顔を向けられ、顔が熱くなる…


こんな時なのに心臓まで走り出して…


「俺の事、嫌い?」


「え…いや…」


「嫌いならワザワザサボってまで来ないよな…」


海里がゆっくり近づいてきて、私はベットの上で固まる


「マジでさ、頼むよ…」


耳元で囁かれて更に凍りついた


海里が私の持っていた缶をゆっくり取って、机の上に置く


そしてそのままキスをしてきた…


「俺の事…好き?」


わ、わかんないよ…


でもいつの間にか、この顔が私の中で『圭太君』から『海里』に変わっていたのは事実で…