クローバークロニクル

いつも笑ってて…


カッコよくてキラキラ眩しくて…


特に体育祭の海里は、ブラウン管の中の圭太君のようで…


ただただ眩しかった


それなのに…


クローバーだなんて!


必ず死んでしまうなんて!!


そんなのって!そんなのってないよ!!!


苦しくて、息をするのがやっとで、でも涙が止めどなく溢れては床のカーペットに落ちていく


同情?そんなのわかんないよ…


でも死んで欲しくないんだもん!


生きてて欲しいんだもん!!


ただそれだけだよ…


私、海里と学校行って、ふざけて…そんな毎日を過ごしたいよ!!






「姉ちゃん…」


突然部屋のドアが開いて、巧が立っていることに気がついた


「た…たくみ」


「聞いたんだ…海里から」


「知ってたの!?」


「朝、海斗から。姉ちゃんには海里が話すからって…」


「…そう」


「姉ちゃん…父さんが頑張って薬作ってるから…」


「うん…」


「…海里、死なないよ」


「うん…!!!」


巧が優しい言葉なんかかけるから、余計に泣けてきて…