家に帰って、いつものようにニュースをかけながらご飯を食べ、お父さんの愚痴を聞いて、お風呂に入る
巧がずーっと私に対してよそよそしくしてるのは、朝の海斗との会話のせいなのか気になったけど…
部屋に戻るとさっそく窓を叩かれた
私が部屋に戻るのをずっと待ってたのか!?
「何?」
「話があるんだけど…」
「………」
朝の会話がよぎる
婚約解消?ってところか
海里を中に入れて窓を閉める
大体、知りもしない婚約の話を今さらどうこう言われても、私には関係ないし!
若干イライラしていたけど、まあ親が気に入らないって言うなら仕方がないんだろうしね!
海里がいつもの場所に座って、ため息をついた
初めて海里のため息を聞いて、ちょっと驚いてしまう…
何となく、いつもより顔色が悪い気が
そういえば、今日休んだのも本当に具合が悪かったんじゃないのかな…
「海里…、大丈夫?」
私の言葉に海里が苦笑いする
「ダメだ…、死ぬ」
「な、何したの?話って?」
海里が真っ青な顔を私に向けた
「発病、したんだ…」


