「でももしアンタや海里がクローバーになっちゃっても、変わらずに今まで通りでいたい…友達も、クラスメートも…仲間はずれとかしたくない」


「だよな…」


巧は口をゆすいでさっと顔を洗った


「準備、しようぜ!」


肩をポンと叩かれ、巧は横を通り過ぎていった


もし私がこの世界でクローバーになったら…


もうこの世界から出れないのかな…


ふとそんな事を考えながら、準備をした





そろそろ家を出ようというときに、携帯が光っていることに気付いた


メールが来てた…


名前を見ると、『海里』からで突然心臓が激しく打ち始めた


何の用だ!?


『今日は病院にいくから、休む!』


ええ!?


金曜日(体育祭の日)、元気だったクセに!!


ズル休みだな!


…でも、初めてだな


この世界に来て、気が滅入りそうなときもいつも海里が来るから、私は必ず学校へ行く羽目になった


少なくても外に出て、みんなに会って、気が紛れて…

いつも海里が迎えに来てくれたから、引きこもることもなくて、世界が開けた


海里のおかげだったな…