つい見とれていると、お母さんから声がかかって慌てて着替えた


お母さん、怖いんだもん


「今日の夕飯、ハンバーグよ」


「本当?」


私が冷蔵庫からジュースを出していると、フライパンからいい匂いがする


やったー!私の大好物!


今日は日食も見れたし、ハンバーグだし、ツイてるな〜なんて思いながら、みんなで夕飯を食べた


後片付けを手伝って、部屋に戻ると嵐山君からメールが来てる


また私はにやけながらメールをして、雑誌を読んで。


いつも通り宿題をして、お風呂に入って、今日は面白いドラマがないから、またメールをして…


いつもと同じ、何も変わらない


普通の生活をして、その日は眠ったんだ…


明日も何も変わらない


明日も同じ朝が来るって信じていた


私、五嶋環。15歳…