クローバークロニクル





研究室に着くと、今日も海里がいた。

「海里…?」

「よお」


最近海里はここに通い続けてる

二人で何かの研究をしてるみたいで、私には詳しくは教えてくれないんだ…

「後でのお楽しみ!」なんて海里が楽しそうに言うから、私は何かの策を試してるんだと思ってる

それで海里がクローバーから解放されるなら…


私にあまり弱いところを見せない海里だから、きっと内緒にしておきたいんだと追求出来ないでいた



「きょうちゃん…レベル3に…」

「え?きょうちゃんが??」

「仮定だけど、免疫切れだな!」

奥の部屋から薬師寺さんが何かの資料を見ながら入ってきた

「免疫切れ?」

「当然と言えば、当然だな…。クローバーの免疫を手放したんだ…。細胞の進化は進んでも、免疫がなければ…」

バンと資料を机に叩きつけて、薬師寺さんは頭を抱えながら椅子に座った

「気付くべきだったな!こんな事態に!」

そんな…

赤ちゃんまでいなくなった上に…クローバーレベルまで…

「環は!?」

「わ、私は大丈夫…」

私は四つ葉のまま変わらない