クローバークロニクル

信じられない!

「じゃ、じゃあ…きょうちゃんも四つ葉になるの?レベル4に??」

最近順序を追ってクローバーになる人を、レベルで呼んでいた。

海里はレベル3

「そういう事…。普通に生活するより、レベルが進んじゃったよ…バカだよね」

きょうちゃんは泣くこともなく、ずっと悲しい笑顔を作る

クローバーはどうしたいの?

私達を滅ぼしたいの?

ヒンティさん…、こんな未来だったの?

クローバーは、私達から命も笑顔も全て奪っていく

どうして?

どうして私が必要なんだろう…


なんの役にも立たないのに!!





話を終えて、私は慌てて携帯を発信させた



「もしもし…」

「もしもし?薬師寺さん!?環です!今…」

「解ってる…、最近入ってきた情報の件だろ?
三つ葉現象の…」

「そうなんです!知ってるんですか?」

「一昨日初めて報告を受けたんだ。今からこれるか?」

「行きます!あの…助かりますよね?だってみんな…」

堕胎手術したんだから…

そう言いかけたとき、薬師寺さんはため息混じりで

「いや、無理に近い…」

そんなことを言うから、思わず私の足が止まった。