「国見さん!」
「おう、時舘君…大丈夫か?」
「双葉になりました…」
海里が親しそうに担当の人と話す
「そうか…」
「環、よく担当してくれる国見さん。仲良くなったんだ」
「あ、よろしくお願いします」
照れながら礼をすると、国見さんが微笑んだ
「時舘君の彼女?」
「あ、いえ…。婚約者なんです」
「…そう…か」
事情を察知してくれたのか、その表情は寂しげに移り変わる
「…でも、こいつも…昨日の晩に突然」
国見さんの瞳が、私を見つめる
そして大きなため息をついた
「恋愛すら満足に出来ないなんてな…」
まったくっといいながら、適当にペンを走らせた
「毎日来る若者達は、どんどん増えていく一方で、その中には来なくなる子達もいる。正直辛くてな…辞めてーくらいだよ…」
「国見さん」
「でも気になるんだ…。時舘君みたいに仲良くなった子達は、まだ元気でやってるのか…心配で心配で…
家に居ても、君たちが心配で…」
「……………」
「早く薬が出来れば…」


