Turquoise Blue Ⅲ 〜好きな人の名前〜




「 ありがとうごさいました〜 」




「 ユリちゃん!ありがとー! 」




ショップから出て校門へ




「テニスサークルやってます!
今もコートで練習してるから
よかったら見に来てね〜?」


「アニメ研究会です…
自作映像…B棟にて上映してます…」


「茶道部ですよ〜!
着付けも覚えられるし
美味しい和菓子も出ちゃいますっ!」




「ユカ…お菓子ならあるから…」


「え… えっ?!」




校舎に花びら ―――


通路には、満開の桜と
サークル勧誘の人達が
机出したり、チラシ配ったりしてて
私もさっき、何枚か貰った




「あれなら着回し出来るし〜
ていうか、とりあえずユカは
髪とかして来る!わかった〜?」


「い、いつもはとかしてるよ…?!
今日はたまたま寝坊したというか
目覚ましが、前のままだったから…」


「あ、それは私もそうだった…」




なんか、二人で大笑い




「じゃ〜行こう〜
マキちゃんちに集合するまでは
まだ全然時間あるけど〜
私ちょっと、本屋さん行きたいんだ」


「うん!私も、カバンみたーい!」