Turquoise Blue Ⅲ 〜好きな人の名前〜





「うん…

――― 離れて暮らしてから
しばらくはやっぱり
毎晩電話がかかって来てて…
でも教室やり始めてからは
… なんかね」


「うん」


「なんか、違うの
生徒さんと出掛けたりして
毎日色々楽しいみたい」


「お料理 って言ってたっけ」


「うん、それでね
この前初めて聞いたんだけど」


「うん」


「ユカんちのおばさんが
教室やる事すすめてくれたんだって」


「―――…ええっ?!?!」


「うん
――― 私や兄貴、お父さんも

ユカのおばさんがくれた漬物
みんな好きだから教えて欲しいって

それで電話かけたのがきっかけみたい」




「――― そうなんだあ…」


「ありがとう」


「えっ!!
わ、私、なんもしてないし…!!」


「あはは」



マキちゃん


明るい顔で笑ってる…




「… なんかあ…」


「うん」


「知らないトコで…
なんか色々動いてるんだね…」


「そういえばユカ
青山さんに、最近会った?」


「――― えっ…」




「あ…
ほら最近…噂流れてるし…
兄貴に聞こうにも、最近留守多くて」


「あ……」




「――― 武藤と、つきあってるの?」