廊下に出ようとしたら
天井の明かりが、突然ついて
深夜までやるから
休憩タイムがあるらしい
他にもたくさん
お客さんたちが出て来て
いろんな名前が書かれたフダのついた
たくさんの花が並ぶ、狭い廊下は
売店やトイレに行く人たちとかで
あっという間にごった返した
「――― あ!ごめん!」
誰かと ―――
真正面からぶつかる寸前に 両肩に手
すれ違う瞬間に
黒いジャンパーのこすれる音と
煙草のにおいがした
”いえ大丈夫です”って
答えようとした時には
もうその人は、奥に走って行ってて…
ちょっと驚いて
目とかつぶっちゃったし
人の波にまぎれて
もうその人の姿は見えなかった


