Turquoise Blue Ⅲ 〜好きな人の名前〜





「どうぞ、その辺テキトーに」


「あ…ありがとうございますっ!!」


「セロテープ」


「も、持ってます!すいません!!」




―――… やった!!


「どんなジャンルやってんの?」


「え…えと…!
ガールズポップってゆうか」


「へ〜
じゃあこのポスターみたいに
全員女の子なんだ?」


「は…はいっ!!」


「――― 店長〜〜
ナンパしてないで仕事して下さいよ〜」


「してっだろッッッ?!」


店の中に笑い声




セロテープで四隅を貼りながら
私も一緒に、おかしくなって笑う


ここは新宿駅前のジーンズショップ


あるのは知ってたけど
やっぱりジャンルってか
牛の頭の骨とかありそうな店で


ありそうと言うか、実際あるんだけど
それがちょっと怖いのもあったし
うちがこの前来た時は、定休日というか
開いてなかったから


それに



「――― ありがとうございました!!」



今もまた、楽器持ってる
使い込んだケースの、ギター背負ってる人
すれ違う感じで 中に入って行った


私はあんまりジーンズ
デニムとか履かないけど
マキちゃんはいつも履いてるし


この店はお客さんとか
そういう人多いのかもしれない


試着室に一人、誰か入って行って
なにげに店長さんとか待機してるから
私も頭さげて 店の中から出ることにした