Turquoise Blue Ⅲ 〜好きな人の名前〜





走り出してすぐ
車は雨雲に追い付いて
窓の外には、白いネオンと
後ろに流れてく 真珠みたいな水玉




「あ〜…キンチョーしてて
サイン、もらい忘れちゃったし〜」


「トモちゃん
キンチョーしてたの〜?!」


「当然でしょ〜
高校ん時はずっと
アズメイクと髪型してたし
… タケシに告る勇気も
『Azurite』からもらったんだから

だからすっごい
安全運転してたじゃん?」


「え…?!」


「えええええっ?!」


「――― あ。」


「な、なに?!」


「そんな事より…
私たち、何か忘れてない…?」






「―――… ぁああああっっ?!!!!」


「えっ?!
ユリちゃんなになになに?!」


「た…タケシさんと
武藤くんっっっっ!!!」




「――――… ぅああああああッッ!!」