「じゃあ、その人達呼ぶ…?」
「でもポスターとか
”ガリれお・ガリれい”だよ?!」
「… やっぱりキャンセル?」
「――― ごめんなさいっ!!」
「向井ちゃん…」
「わ…私が、ちゃんと
確認しなかったから…っ!!」
「確かにこんなミス、初めて聞いた」
「普通もっと確認するでしょ?」
「わ…私、お笑いとか
あんまりよく知らなくて…」
「向井さん!しょうがないよ…!
私達も忙しさと
業者に頼んだって聞いて安心して
連携上手く、取れてなかったし…」
「誰か、別の人呼ぶとかは…?」
「わかってると思うけど無理だよ…
かなりギリギリの予算でやってるし
設営も、全部込みで頼んだから
キャンセルしたら、設営も無しって」
「…私たちだけで
今からステージ音響用意するなんて
絶対に出来ないしね〜…」
「なら、ミスコン用のステージ使って
別のイベントにしちゃうとか!」
「でもお客さんは
本物が来ると思って
チケット買ってるんだよ?」
「ああ…そっか…」
「もしね?もしだよ?
例え別の人を呼べたとしても
来たお客さんが喜んで
納得するような人じゃないと
ぜんぜん意味ないし…」
「無理だよ…そんな有名人…」
「…………」
「あ〜…ポスター…
とりあえず、剥がしに行こう…」
「だね」
「一応、キャンセルって事で
連絡入れるね…」
「うん…そうだね」
「悪いけど、全員で手分けして」
「は〜い…」
「あ〜…
どうすんの〜?私も友達に〜
ガリれお来るって
売っちゃったんだけど〜」
「あたしも〜…」
「あの子一年?
何であの子に頼んだの?」
「知らな〜い…」
「…ほら!
ポスター剥がしに行くよ!」
「はぁ〜い」
「――――… 待ってください!!」
「ユカ…?」
「葉山さん…?」


