やじ馬ってわけじゃなかった
――― 高校の時の友達と違って
ずっと一緒ってわけじゃなかったし
でも、あの三人は
自分から、チケットを買ってくれたから
なんか特別っぽく
なってるんだと思う
棟の一階
いつもは会議室になってる、本部前には
人がたくさん集まってた
でもなんか雰囲気、ちょっと変だ…
「”ガリれお・ガリれい”が来ない?」
「え…どういう事??!」
叫びに近い”ええっ”って声
女王もいる
こっちに気付いて
一瞬だけ目を向けたけど
口元だけの笑顔は、すぐに消えた
「正確に言えば
ガリ担当部やってた、私たちのミス…
全て中間業者に頼んでたから」
「わ…私達が呼びたかったのは
”ガリれお・ガリれい”
でも…今回来るのは…
”ガリレオガリレイ”…」
「だからどういう事?」
「別人って事?」
「……… はい」
「何それ…いつわかったの?!」
「さっき…」
「さっき?!」
「ぴや…
私達の大学のとこ見てたら
”ガリレオガリレイ”
…って書いてあって
ずっと…
誤植かなって思ってたんですけど
他のとこは…ちゃんと
”ガリれお・ガリれい”って…」
「私がそれ聞いて、何となく気になって
業者にさっき、電話したら…」
「何ていってるの?」
「”こちらは
ガリレオガリレイとして
ご紹介しましたし
確かに芸風は似ていますが
名前も違うし、まったくの別人です
それはそちらもご了承下さっていると
思ってました”って…」
「ひどい〜…!」
「でも完全に、こっちのミスなんだよ…」
「でも!あの書き方だと
本人達と思って頼んでも仕方ないよ!」
「もうそれは言っても仕方ない
どうするの?」
「――― どうするっ…て」
「―――……」
向井さん…


