お城の外へ
自由に出られない彼女にとって
それはとてもとても
楽しい時間のひとつになりました
『あははは!
え〜〜っ?!
それでそれで?!』
『それでその魔法使いは
でかいドラゴン出して来てさ』
『まあ…!ドラゴン?!
わたくし、見たことないわ!』
『奴らは谷にいるからな
―――おっと!
じゃあ続きはまた!夜が明けてしまう!』
『…… 魔法使い!!また来てね!』
『今度は、その谷に咲いてる花
持って来てやるよ!!』
『ムリはしないで…!
あなたは新米なんだから…!!』
まだ薄暗い空
バルコニー
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