Turquoise Blue Ⅲ 〜好きな人の名前〜





王子様と結ばれたシンデレラ
近隣の貴族たちも大勢あつまって
華やかな舞踏会が続きます



優しいシンデレラは
今まで自分をいじめた姉たちを
お城に呼んであげました


そして ―――




『――― お母様?!お母様!!』


『は…はいっ!!
なんでございますか?!』


『窓の曇りが
まだちっとも取れていなくってよ!』


『…す…すみません!!』


『お姉さま!!クツを全て磨いておいて
今夜も楽しい舞踏会がありますからね』


『…ぜ…全部って…これを…?
ムリです!!』


『あら?何か言ったかしら』


『い…痛い!ムチが痛い!!』




そうなのです
シンデレラは


三人とも小間使いにして
ドーム三個分はある、お城中の用事を
全て、彼女たちにさせることにしたのです




毎日毎日
華やかなパーティーが続きます


もう姫のことを
シンデレラと呼ぶ者はいませんでした






『――― ちーっス』


『… あら!魔法使いじゃない!!
久しぶり〜〜〜!!』




舞踏会の用意をしているシンデレラの元に
魔法使いがやって来ました




『どうしたの?!
森に建てたお屋敷は
気に入ってもらえたかしら!!
何か不足があるなら
言ってちょうだい!』


『… 不足はないよ
ま、少しばかり広いけどさ』


『あはは
広くて文句を言うなんて
やっぱりあなた、変わってるのね』




『楽しいか?』


『… え?
ええ!!楽しいわ!!』




『それならいい

ちょっと術後の様子見っていうか
アフターケアに来ただけさ!
それじゃあな!!

――― これやるよ!
裏の森で採れたんだ!』


『あら!美味しそうなリンゴ!!
………ウッ!!』


『だから話を途中で変えるな!!』




それからも魔法使いは
姫の様子を見に来ました