Turquoise Blue Ⅲ 〜好きな人の名前〜





『誰じゃねえよ!
横の森に住んでる魔法使いだよ!』


『まあ…!魔法使いって
ホントにいるのね?!』


『みりゃわかんだろ!』


『マントに星の杖…
コスプレマニアの方かもしれないわ…
この狼藉者!!!』


『魔法使いだって言ってんだろ!!』


『その魔法使いさんが
うちになんのご用ですの?』


『あ!そうだった!!

――― お前がやった焚火のせいで
俺の住み家の森が燃えちまったんだよ!


『…あらまあ大変!』


『あらまあじゃねえよ!!
なんとかしろ!!』


『だって…
燃えるゴミの日はあさってなんですもの
またお庭に置いていたら
お母様に怒られてしまうわ』


『お前の家の事情はど〜でもいいから!
とにかくなんとかしろ!!』




『…なんとかしろと言われても
わたしはこの通りの可哀相な灰かぶり…

っていうか
魔法でなんとか出来ないんですの?』


『まだ新米なんだよ!』


『あら使えない…』


『…なんか言ったか?』


『小鳥の囁きですわ』


『ん〜…じゃあ別の奴!
お前の親父とか!』


『お父様は、おしりの毛まで
お母様に抜かれてますの
そろそろ頭のほうもピンチですわ』


『じゃあ彼氏とかは!』


『年収二千万以下の方とは付き合うなと
亡きおかあさまの遺言ですので…』


『じゃあどこかで引っ掛けて来いよ!』






タウンページで
お城の住所を調べた二人は
さっそくキレイなドレスと馬車を用意


ただ新米なので、魔法が持つのは
真夜中の十二時まで




さあ、シンデレラは
超セレブイケメン王子を
見事、ゲット出来るのでしょうか ―――