Turquoise Blue Ⅲ 〜好きな人の名前〜





「え〜
それは前に聞いたよ〜?
ユカも聞いてなかったっけ?」


「ぶ…
部活がないっていうのは
聞いてたけど
サークルまで無いとか
全っ然聞いてなあああい!!」


「でも〜
他の学校のに参加出来るみたいだし

それに〜うちらはバンドやってて
スタジオ入って練習するんだから
そんなにこだわらなくても…

みてみてユカ!これカワイ〜!」




「―― だ…だって!

憧れてたんだよ!!
先輩とかがたくさんいて…
部員一丸となって文化祭に向かい
熱く練習するとか!」


「確かに〜うちの高校も
マキちゃんが作らなかったら
同好会もなかったんだしね〜」


「そ…そうだよ…
なんで無かったの?!軽音部!!
フツーあるのに!!」


「ほら〜
学校の周り住宅街だったじゃん?

うちらが入る
何年か前にはあったんだけど
ヘビメタかなんか毎日やってて
ご近所から苦情とか〜

文化祭で暴れすぎたとかで
無くなったんだって〜」



「… そ、そうだったんだぁ…」


「らしいよ〜
… ってユカ!!服も大事だよ?

もうこれからは
制服ないんだから〜」