Turquoise Blue Ⅲ 〜好きな人の名前〜





ファーストフードに入って
アイスティーを頼んだ


午後の空は晴れ


それだけで少し、ホッとする




皆 あんまり話さなくて


ケータイいじったり
隣の席から聞こえて来る
女の子たちのコイバナを
なんか ずっと聞いてた




「――― そろそろ戻ろうか」


「うん…
え!もうこんな時間っ?!」


「うわ、ホントだ…!」


「結構いたんだね!うちら!」


「だって隣の席、二回人変わったよ〜」


「き、気付かなかった…
あれ?トレーここでいいの?」


「うん!コップ貸して〜
一緒に捨てる〜」


「ありがと〜!」




オレンジ色になった空
センター街の道には、女の子たちの波




「伝わるといいなぁ…あたしの歌」


「絶対伝わる!」


「ヒカルの詞、素直で好きだよ〜」


「あは!嬉しいかもぉ」


「… 頑張ろう!」


「――― うん!!」




本番、一時間前
武藤が来た