『すいませぇん!
もう少し〜ヴォーカルの返し
音、おおきくなりますかぁ?』
『いっぱいいっぱいで〜す』
『はぁい』
―――”GIRLS SPECIAL NIGHT”
ストロベリーピンク
楽屋
「う〜ん…
やっぱり弦、替えようかな…」
「あ〜なんでだろ〜
この前は平気だったのにぃ
あたしかなり緊張してるぅ」
「そういえば私も〜」
「うん…!なんか私も、手が変な感じ!」
メンバー五人、メイクスタンドの前
シノはずっと 椅子をスティックで叩いてる
「しょうがないよ〜
だって今日は〜なんか特別だもん〜
あれ?ティッシュ…あったあった」
手、にぎって ぶんぶん振る
なんかしびれてるっていうか
震えてる感じする…
「―――… よし!!上手く行った!」
「え…シノ
なにか不安な所あったの?」
「あ、マキ
うん…”青空なんて大嫌い”のさ」
「うん」
「サビからこう…二番入る前の
スティックまわす時の、ひねりがね…」
「――― あははははは!!」
「も…シノ〜〜
心配しちゃったじゃあん!!」
「や、だからね?
ここをこうやるとカッコイイって
この前のビデオ見てて思ったんだけど…」
「あはははは」
「でもカッコイイかもぉ!」
「でしょ?!」
みんな、ゲラゲラ笑って
なんか空気、ゆるくなった
「さあて!
リハーサルも終わったし
ちょっとさぁ、外いかない?!」
「…うん、行こっか!」
「そうしよっ!!」
「なんか飲もうかあ」
「だね〜」
皆で、渋谷の街に出た
でも緊張みたいのは
ずっとずっと 続いてる


