Turquoise Blue Ⅲ 〜好きな人の名前〜





その日は最後、店を三人で閉めて




「おつかれさま〜!」


「お疲れでした!!」


「お疲れい!」


「葉山、送らなくていいのか?」


「明日早いんでしょ?
それに武藤、この駅じゃん」


「あ。」


「バレたのか、武藤」


「ばらしちゃった…」


「あはは
じゃあまたね〜!来週〜!!」


「お疲れ〜!!」




村田さんは、改札へ


手をふりながら
歩道橋の人波に紛れてく、武藤を見送って


… 私は立ち止まって ケータイを出した




「――― 葉山ちゃん!」


「… え!!
っあ、む、村田さん?!」




改札に向かったはずの村田さんが
小走りで 戻って来た




「ごめん、あのさ
ちょっと頼みがあんだわ」


「は…はいっ!!何ですか?!」