Turquoise Blue Ⅲ 〜好きな人の名前〜





「おはよ〜!ユカ!!」


「お、おはよ〜!」


「遅刻遅刻〜!!」


「ご…ごめん…!
ぼーっとしてたら
違う電車乗っちゃって…!」


「メール見た見た!!」


「い…急いで準備するね!!」


「あ、今ね
私たちが沖縄で録った曲
CDショップに置いて貰おうかって
みんなで話してたんだ」


「――― えっ…?!」




ヒザの上で
チューニングメーターの、ビーって音


シノがシンバルを、小刻みに叩いてる




「そんなこと、うちらに出来るの?!」


「CD-Rに落として、ジャケット作って
歌詞カードも、自分達で作ればいいし」


「デザイン決まればPCで、私作るよ」


「新宿とかにね
アマチュアのそうゆうの
置いてくれるトコあってぇ
今日ちょっと、タカコと行って
話聞いて来たんだよね」


「うん
大体、見てみたら
五百円くらいで五曲とか」


「まぁ プロの棚とは違うトコだけど
誰か見てくれるチャンスは増えるし」


「それに作ったら
ライヴハウスにも机出して
自分らで売る事も出来る」


「今回はチラシも作るから
そこにホムペのURL載せて
次回の告知とかも出来るよ」




「―――… なんか スゴイ…」


「何枚くらい作る?」


「一応五つから預かるって
だからライヴハウスで売るのと合わせて
十枚くらいでいいんじゃん?」


「えっ!!
そんなんでいいの?!
百枚くらいとかじゃないの?!」


「少な過ぎかな…」


「ん〜
仕入れはね〜
売り切り見越してやるのが鉄則だから〜
最初はそれくらいで
いいんじゃないかなあ」


「…うわ!さすがユリちゃん!!」


「あはは
ライヴの時も、売り子まかせて!
キーボード運んでもらったり
迷惑いっぱいかけてるし」


「あたし楽器ないも〜ん
全然気にしなくていいよ!」


「あ…あの!!みんな!!」


「ん? なに?ユカ」