「隠れるとかすれば?」
「―――… えっ!!!」
ものすごい目の前で
クスクス笑う金髪…
なんかドラマ見てるみたいで
隠れるとか、全然頭に浮かばなかった…
「す…すごいね!!
ファ…ファンのコだよね?!」
「俺らここは初だけど
それなりに、ファンはいるよ」
「い…いいなあ
あ!うちらまだ、これが三回目で
曲とかも、オリジナル初だし!
やっぱ曲聞いて来てくれるってスゴ」
「あいつら曲なんか聞いてねえよ」
「え…」
「みぃんな
俺やメンバーの
カノジョになりたいだっけ〜♪」
「……… な事ない」
「ん?」
「コ、コンサートとか
皆一緒に、歌うたったりするじゃん!
ちゃんと覚えてるじゃん!!」
「プロの話と一緒にすんなよ
アマチュアはね?ホストと同じなの
そこから上にあがってくんだよ」
「―――… なにそれ」
「リハ、聞いたよ
よかったじゃん 特に、三曲目」
「――― え…」
「多分合格するよ、あんたら
もちろん俺らは
客の動員で、合格するけど」


