「―――うわっ!!なにこれ…!!」
今、5時半
外に出ようと思って出て来た
二階のエントランスに
すごいいっぱい、女の子たちがいる…
「あ」
その中心にいるのは
”LEVEL1”の人たちで
なんか、そこを割って
外に出るのは気がひけたから
一階にまた戻って、駐車場に向かった
「―――ねえ…!!
アタシは、カノジョだよね?!」
コンクリートの壁に響く、女の子の声
太い柱のとこ
車の影
「――― 答えてよ…!!」
髪が長くて、黒い服の女の子…
ゆるく殴り掛かる、その両手を
つかんでるのは ―――
「今は客だよ」
「………っ!!」
「でも先は、わかんねえし」
「…… ほんとぉ?」
「だから上あがれって
俺本番だし、迷惑かけんな」
「… はい」


