Turquoise Blue Ⅲ 〜好きな人の名前〜





「―――うわっ!!なにこれ…!!」




今、5時半


外に出ようと思って出て来た
二階のエントランスに
すごいいっぱい、女の子たちがいる…




「あ」


その中心にいるのは
”LEVEL1”の人たちで


なんか、そこを割って
外に出るのは気がひけたから
一階にまた戻って、駐車場に向かった




「―――ねえ…!!
アタシは、カノジョだよね?!」




コンクリートの壁に響く、女の子の声


太い柱のとこ
車の影




「――― 答えてよ…!!」




髪が長くて、黒い服の女の子…
ゆるく殴り掛かる、その両手を
つかんでるのは ―――




「今は客だよ」


「………っ!!」


「でも先は、わかんねえし」


「…… ほんとぉ?」


「だから上あがれって
俺本番だし、迷惑かけんな」


「… はい」