Turquoise Blue Ⅲ 〜好きな人の名前〜





「ありがとう〜!」


「ありがとう!ユカ!」


「うわ…!なんかすっごい!
チケットまで、なんかキレイ?!」


「厚いよね?!紙!!」


「厚い厚い〜〜!!」


「ユカ殿
ライヴハウスは、どんな感じだったかね」


「あ!!なんか!
外から覗いただけだけど
今までんとこより広かった!
二階に入口あったよ!」


「え〜!地下じゃないんだあ?」


「あそこは
二階にロッカーとかある
エントランスになってて
一階がフロア
キャパは立ち見で、三百位」


「うっわぁ…
前やったとこより広くな〜い?」


「Jemuと同じくらいかな」


「……三バンドだよね?」


「うん、でも」


いきなりマキちゃんが
ギターケースのポケットから
雑誌を一冊とり出した




「…え
なんで”ぴや”があんの?」




それは、映画とか
コンサート日程とかが載ってる
イベント情報専門誌




「載ってるよ、私達のバンドの名前」







『…ええええええええええッッッ?!』