腕をつかんだ私 驚いて 振り向いた武藤は やっぱり困ったみたいな ちょっと、タレ目の顔で… ―――… ずっと、そばにいてくれた 多分いつも こんな顔して笑ってくれてた でも私は 見てなくて 見てたけど 全然、みてなくて… だって『声』 もう全然聞いてない 一緒のいた時のことも なんかだんだん、薄らいで来てて… いつも、追いかけてばっかりいた 必死だった… 「葉山、…」 武藤の腕 あったかい… 『声』 こんなに そばで聞こえる