「――― ちょっとさ 歩かない?」
笑うと かなりタレ目
少し、困ったみたいに見える表情
赤と白のロンTに
ダメージ加工のデニム
『彼』より、少し高い背中が
私の前を歩く
ちょうどうちと、同じくらいに
この辺の、大きな店も閉めるけど
どこのショーウインドーにも
いろいろなハロウィングッズが
キレイにディスプレイされて並んでる
駅ビル前
バス通りが見渡せる
歩道橋兼、広場みたいなとこには
待ち合わせの人たちがたくさんいて
武藤は、その鉄柵の所に
大きな両手でつかまって
いきなりそのまま
ヒザを曲げてしゃがんだ
「――― この前は、マジでごめん!」


