「――― お疲れ〜〜〜!!」
「お疲れ様でした〜〜!」
「今日マジで混んでたね〜」
「セールあったらしいから
それでみたいですよ」
「え〜あたしも行きたかったなぁ」
「じゃあお先ね〜!」
「お疲れさまでした〜!
私も帰りま〜す!」
「葉山さんお疲れ〜!」
「お疲れさまでした〜!」
明るいロッカーの扉から出ると
小さなライト、ひとつだけついた
誰もいない 厨房が見える
その向こうには、真っ暗なフロアと
カーテンを越えて映ってる、ビルのあかり
「鍵〜閉めるよ〜」
「――― あ、はいっ!」
皆と話しながら、裏口から出る
定期、出しとこうと思って
立ち止まった
「――― 葉山」
びっくりして振り向くと
裏口横の、暗がり
壁にもたれて
立ち上がった影は ―――
「…武藤」


