Turquoise Blue Ⅲ 〜好きな人の名前〜





「――― お疲れ〜〜〜!!」


「お疲れ様でした〜〜!」


「今日マジで混んでたね〜」


「セールあったらしいから
それでみたいですよ」


「え〜あたしも行きたかったなぁ」


「じゃあお先ね〜!」


「お疲れさまでした〜!
私も帰りま〜す!」


「葉山さんお疲れ〜!」


「お疲れさまでした〜!」




明るいロッカーの扉から出ると
小さなライト、ひとつだけついた
誰もいない 厨房が見える




その向こうには、真っ暗なフロアと
カーテンを越えて映ってる、ビルのあかり




「鍵〜閉めるよ〜」


「――― あ、はいっ!」




皆と話しながら、裏口から出る


定期、出しとこうと思って
立ち止まった







「――― 葉山」




びっくりして振り向くと
裏口横の、暗がり


壁にもたれて
立ち上がった影は ―――




「…武藤」