両方の肩から 手が離れて 武藤の背中が 雑踏に消えてくのを 私はずっと、ボンヤリ見てた 「―― あ スイマセン。」 女の子と 体ぶつかって そう謝られて 目の前にすぐ 駅があって そういえば、ユリちゃんに お見舞い持って行こうと思ってて 雑誌に載ってた ここのデパ地下のロールケーキ おいしそうとか言ってたから そのまま横断歩道渡って エスカレーターに乗った