ため息 マキちゃんちのマンションの入口 部屋のボタンを押した 『―― はい』 マキちゃんの声だ 「… ゆ、ユカでっす!」 『いらっしゃい!!すぐ開けるね!』 ガチャっと 手引きのドアから音がして その奥の自動ドア 中に入る ――― 吹き抜け 大理石の壁には 本物のアンモナイトの化石が そのままいたり 黒くてピカピカの床 飾りとかもアンティークな 外国映画に出てきそうな エレベーターに乗って 私はひとり、上にあがった