――― 結局その後


ブルーベリーの、アイスとかも頼んで


でもなんか
やたらゆっくり食べてたら
最後の方 ほとんど溶けてた…




「ありがとうございました〜!」


「またどうぞ〜!」




ガラガラって、入口
『彼』より先に 外に出る




「ここって、どこ?」


「… もう麻布
真木さんちに近いよ」


「―――… あ!
ご、ごちそうさまでした!」




『彼』が笑って
ヘルメットとベースが渡されて


骨っぽい指が、鍵を差し込んで
バイクにエンジン かかる音




「… ちょっと待ってて」

「う、うん」




――― 空は


ブルーとオレンジ、雲の白と
ストライプしてる夕暮れ


たくさん並ぶ ビルの向こうに
真っ赤に光った、東京タワーが見えた…