Turquoise Blue Ⅲ 〜好きな人の名前〜





ヒカル…?




「そうなん?」


「ん〜…
あたしさぁ、結構小さい時から
歌手なりたいな〜って」


「うん」


「でも地方だし
言うだけで、何もしてなかったんだぁ」


「それは仕方なくね?」


「でもやってる子はやってるじゃん?
あたしもう18だし、やっぱ焦るよ
だから…思い切って東京出て来たんだ」


「うん」


「うん…それで専門入ったら
なんか音楽用語飛び交ってるし

あたしそうゆうの
全然わからなかったし
ギター、触った事もなかったしさぁ

しかもいざ弾いてみたら難しいし
… なんかやばくね?って

朝から夕方まで
ビッチリ、授業あるしさ…」




「辞めたくなったとか?」


「そ〜そ〜
でもまぁ、今は思ってないけどね?」




―――… そうだったんだ…




「… んでそんな時〜
タカコにバンド誘われて

――― もうめちゃめちゃ楽しそうなの!
演奏も、上手かったしさ…」




え。


そ、そんな事、ヒカルうちらに
一回も言ってないじゃん!
言わないと!そこわ!!




「実際一緒に練習したり
合宿行ってさぁ
やっぱそのイメージ全然変わらなくてぇ

… 変わっちゃうの
少し嫌だなぁとかね」


「変わんないだろ〜」


「女の子バンドは難しいの〜
高校の時、知り合いにいたけどぉ
オトコの取り合いで解散したりとか
彼氏出来たら、練習来なくなったり」


「葉山は違うじゃん
あいつ彼氏いるけど
それに真木も、このバンド組んだ頃
彼氏いたけど音楽やってたしさ
大丈夫!!」


「うん…
なんか皆は、違う感じするの
それはあたしもわかるし…

――― 武藤クンは
ユカ好きなんでしょ?」


「うあ やっぱりバレバレかあ」